ダンボール回収が無料の理由とリサイクルを考える

ダンボール回収が無料の理由とリサイクルを考える

ダンボール回収が無料の理由とリサイクルを考える 引っ越しや宅配便などで利用されたダンボールは、資源ごみ回収に出しそびれてしまうとどんどん家の中に溜まってしまいます。そのような時のためにぜひ知っておきたいのが、古紙回収業者によって無料で行われているダンボール回収です。

古紙回収業者が行っている無料のダンボール回収は、指定の日時にダンボールをまとめて回収しに来てもらえる便利なシステムで、古紙全般が対象となっています。新聞や牛乳パックなどダンボール以外にも回収してもらいたい古紙がある場合には、その旨を伝えれば一緒に引き取ってもらえます。最近では電話以外にもWebの問い合わせフォームから依頼を受け付けている業者も増えてきており、時間を気にせずいつでも気軽に申し込めるのが魅力です。

無料のダンボール回収を利用する際には、予めダンボール以外のホッチキスやガムテープを取り除いておきます。ダンボールは100パーセントリサイクルが可能な資源であると言われていますが、余分な物が混じっているとうまくリサイクルすることができないため、必ず分別が必要となります。また、ダンボール箱は回収しやすいよう全て折りたたんだ状態にして、紐などでひとまとめに括っておくと後の回収作業がスムーズに進みます。

古紙回収業者によって回収されたダンボールは一時保管場所に移された後、スタッフの手によって余分な物が混ざっていないか念入りにチェックされます。その後、プレス機にて圧縮加工が施された後、製紙メーカーへと出荷されていきます。古紙回収業者では、回収したダンボールをリサイクル原料として国内外の製紙メーカーに販売しています。ダンボールの回収が無料でできるのは、そのためです。

無料のダンボール回収によってリサイクル資源となった古紙は、種類によって用途が異なってきます。ダンボールは新しいダンボールや紙筒へと生まれ変わりますが、牛乳パックや新聞雑誌類は主にトイレットペーパーやティッシュに生まれ変わります。

現在、日本におけるダンボールの古紙回収率は約95%、古紙利用率は90%と言われています。ダンボールの原料は古紙とパルプであり、使用されている糊もトウモロコシを原料とするコーンスターチです。つまり、そのままの状態でもやがて土に還る天然素材です。さらに、ダンボールをリサイクルする際には一度溶かす必要がありますが、その際にも使われるのは水のみであるという点からも、地球に優しい素材として年々ダンボールリサイクルの注目度が高まっています。

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